*全ての商品に関し、ご希望の構造になるようにカスタムメイドに対応いたしますので、具体的な構造等をご相談いただければ幸甚です。
カルボキシベタイン末端のSAMを金基板上に形成し、レクチンアレーを固定化する事により、糖鎖プロファイリングなどバイオセンサー用途への応用が報告されています(Carboxybetaine Modified Interface for Electrochemical
Glycoprofiling of Antibodies isolated from Human Serum, Langmuir, 2015, 31,
7148-7157)。
バイオレジスタント双性イオン 製品:HS-C11-EG4-Carboxybetaine コード番号:ZI 003-m11.n4 |
【ナノメディスン】
酸化鉄ナノ粒子(Fe3O4)は、表面に抗体を修飾する事により、腫瘍細胞等に選択的に酸化鉄ナノ粒子を導入するターゲットデリバリーや、MRIの造影剤(イメージング材料)への応用など、医療用途での研究が活発に行われています。ProChimia社では酸化鉄ナノ粒子を修飾し機能を付与するリガンドを販売しております。
酸化鉄ナノ粒子修飾用リガンド
製品:CONHS-C2-Ar-OH2
コード番号:FE 002
NHS(N -ヒドロキシスクシンイミド)末端で酸化鉄ナノ粒子に抗体を固定化します。
製品:(OH)2-Ar-C2-NHCO-
C3-CONH-C2-Ar-(OH)2
コード番号:FE 004
両末端にカテコールを持ち、酸化鉄ナノ粒子を架橋してクラスターを形成します。
下図 :TEMイメージ
二価のカテコールリガンド(FE-004)で架橋されたFe3O4/Auナノ粒子クラスター。クラスターのサイズは架橋剤の濃度で調節する事ができます(写真
Dr.Yanhu Wei, Northwestern University)。
カルボキシベタインをリガンドに持つ金ナノ粒子バージョンです。
双性イオンナノ粒子
製品:Au_5.5_C11EG4Carboxybetaine
コード番号:NP CI 010
【タンパク質の固定化】
NHS(N -ヒドロキシスクシンイミド)末端のチオールでSAM形成して抗体を固定化し、アレーを形成する事により、プロテオミクス研究やドラッグスクリーニングなどへの応用が報告されています。
(Biologically Active Protein Nanoarrays
Generated Using Parallel Dip-Pen Nanolithography Adv. Mater. 2006, 18, 1133–1136)
バイオスペシフィックチオール 製品:HS-C11-EG6OCH2-COONHS コード番号:TH 005-m11.n6 |
機能化チオール 製品:HS-C10-COONHS コード番号:FT 003-m10 |
【ビオチン・アビジン相互作用】
ビオチン末端のチオールは、アビジンとの結合を利用して様々なアッセイの開発などに利用されています。鎖長の短いPEGチオール(TH 001等)をバックグラウンドにして混合SAMを形成し、ビオチンに結合しやすくすると更に効果的です。
バイオスペシフィックチオール
製品:HS-C11-EG3Biotin
コード番号:TH 004
機能化チオール
製品:HS-C11-NH-CO-Biotin
コード番号:FT 005
【チオホスホネート】
チオホスホネート |
1)ITO基板の有機分子修飾:透明電極の機能化と電子デバイスへの応用
2)金属酸化物表面の修飾:TiO2、ZrO2 、Al2O3、Ta2O5、Nb2O5、ITO、MgO
3)有機TFTのゲート絶縁膜:AlOx / 有機ホスホン酸分子のSAM
A.
Jedaa, M. Burkhardt, U. Zschieschang, H. Klauk, D. Habich, G. Schmid, M. Halik,
The impact of self-assembled monolayer thickness in hybrid gate dielectrics for
organic thin-film transistors, Org. Electron., 2009, 10,
1442-1447.
【PET、PDMS、ガラス、シリコン基板などの疎水化、親水化処理】
フッ化チオール / シラン |
シランカップリング剤 |
1)ガラス、シリコン基板等:シランカップリング材により表面修飾
2)PET基板:表面を酸素プラズマ処理し、PET表面にOH基、COOH基を導入し、シランカップリング材により表面修飾
【SAMの光(マイクロ/ナノ)パターニング】
SAMをフォトレジストにして紫外光を照射し直接マイクロパターニングする手法はNaval
Research Laboratoryの研究グループによって1990年代に報告され、その後も研究が続けられています。
光、電子線、イオンビーム、X線等を使用した微細加工、パターニングは生産性も高く、フォトマスク製造等実用的なアプリケーションにおいて研究開発が進んでいます。カスタムメイド致しますので、ご所望の具体的な分子構造をお問い合わせいただければ幸甚です。
シリコーンゴムの一種であるPDMS(ポリジメチルシロキサン)製のスタンプを使い、SAM分子の溶液をインク替わりにumレベルの微細パターンを印刷するマイクロコンタクトプリンティングと呼ばれる手法があります。ProChimia社はセルマイクロパターニング用のPDMSスタンプも承っておりますので御問い合わせいただければ幸甚です。
バイオスペシフィックチオール
PDMSスタンプパターン例1
PDMSスタンプパターン例2
ASOMICマスク例(パターン付き金蒸着ガラス基板)
【半導体】
半導体表面にSAM形成する事により、有機分子と半導体が融合した新しい機能の創出。
1)III-V族化合物半導体、GaAs、InP、GaN:アルカンチオールによるSAM形成が報告されています。
2)1x1cm2のシリコンウエハー(水素終端、Si-H)上に約1mgのアルケン(溶媒無し)を付着させ、254nm波長のUV照射で表 面改質します(Chengzhi Cai at al., Chem.
Commun., 2004, 2510-2511)。
シランカップリング
製品: CH2=CHC9-EG6-OMe
コード番号:SI-007
【超分子】
複数の分子が共有結合以外の結合(水素結合、疎水性相互作用など)により秩序だって集合し、単位分子に分解可能な超分子は、近年活発な研究が行われる分野に成長しました。
1)クラウンエーテルチオール
超分子化合物の代表的なものにクラウンエーテルがあります(クラウンは王冠の意)。クラウンエーテルは金属イオンを選択的に捕捉するので、次のようなアプリケーションにおいて研究が進められております。
―海中の金属イオンの回収。レアメタルなど貴重な資源の回収への応用。
―分子スイッチ、センサー
―ホストゲストケミストリー
当該試薬はチオール基を持っており、基板表面に固定して実験する事が可能です。
2)カリックスアレン
代表的な包摂化合物の1つにカリックスアレンがあります(アレンはベンゼン環を指し、ギリシア語の酒杯の意)。カリックスアレンは金属と有機物をつなぐ仲人的な役割の機能を特徴としています。ベンゼン環はファンデルワールス力などによって有機分子を包摂し、OH基は静電引力で金属イオンなどの陽イオンを包摂します。金属イオンは水に溶けて溶媒に溶けず、有機分子は水に溶けず油に溶けやすい場合があります。両方を溶かす溶媒が無いと金属イオンと有機分子の反応が困難になりますが、このような時にカリックスアレンを使用する事によって金属イオンと有機物をうまく引き合わせてくれます。
―フィルター、触媒
―ホストゲストケミストリー
【多孔性材料】
MOFs
金属有機構造体MOF(Metal Organic Frameworks)は金属イオンと有機配位子の配位結合を利用して多孔性構造を形成するもので、活性炭やゼオライトなどよりもはるかに比表面積が大きく、近年注目を集めるようになってきました。ガスの貯蔵や分離などエネルギー貯蔵や触媒の用途における研究が報告されています。
【機能性酸化グラフェン】
機能性酸化グラフェン
グラフェンは高電子移動度、高い機械強度などの特性があり、トランジスタ、電極材、センサーなど様々な応用分野において研究が活発化しています。ProChimia社では水酸基やカルボン酸基を持つグラフェン酸化物が積層された状態で、官能基を反応の足がかりとする事ができる機能性酸化グラフェンとして販売しております。