正と負の電荷を持ったナノ粒子がミックスされた場合、通常は単純に凝集沈殿すると予想されます。しかしながら注意深く作成された場合、そのようなナノ粒子のミックスは非常に安定で持続性があり、数週間から数ヶ月間において凝集沈殿しません
( J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 15623)。一方、陽/陰イオンナノ粒子ミックスに、表面に残留電荷を持つ別の物質(酸化された高分子、ガラス基板、半導体など)が浸漬された場合、陽/陰イオンナノ粒子は安定性を失い、浸漬された物質の表面に吸着し高密度で耐久性の強い単分子膜を形成します。この現象は単分子の膜厚を持つ"ナノペイント"として様々なコーティングに利用する事ができ、配位子を変える事によりナノペイントの性質を変える事もできます。
Mixed-charge nanoparticles(MUA FT002とTMA FT006)は癌細胞を選択的細胞死に誘導する作用がある事が報告されています。The 16th March 2020 Nature Nanotechnology掲載、ProChimia社ウェブサイトリンクより文献にアクセスできます。
Au(+)Au(-)ミックス
金属粒子: Au
Au-S-(CH2)11-N(CH3)3+Cl-
Au-S-(CH2)10-COOH
平均金属粒子径 | 粒径分布 | 数密度 | 価格表コード番号 |
5.5nm | 15% | 2.4・1014個/mL | NP MC 001 |